わきがになる人には、もともともっている体質や遺伝には関係するのでしょうか。風や空気などによる伝道対流、全身の皮膚から汗が蒸発するときに放出されるであろう気化熱です。全体出熱量の気化熱の、汗による放出される熱量は約20%になります。ワキの下にかく汗の量が、多汗症や、ワキガ(わきが)のどちらも増えた状態のことをいいます。あまりにおわない多汗症の汗に対し、独特なにおいがあるのがわきがの汗の特徴です。これは、汗腺の汗を分泌している種類が違うことによります。
重大な病気が多汗症の症状の裏に隠れていることがあります。体温を調節する中枢があるところが、脳に腫瘍ができるとそこなわれて、全身多汗症となってしまう場合があります。病気によって局所的な多汗症も引き起こされる場合があります。頭部に局所的に、くる病では汗をかきます。西洋科学ではこういう多汗は多汗症とは考えられずに、病気の一症状としてその原因となったと見られるようです。昔から汗の出方が漢方医学では、健康のバロメーターということで、重要視されてきましたので、治療が多汗症としての側面から行われてきました。
汗の出方に基づいた色々な診断法が漢方療法ではあり、服用すべき漢方薬が多汗症の症状に応じて選ばれています。漢方療法は、そういった伝統があるので多汗症の治療には非常に有効なことが多いといわれます。寝汗のひどいものは漢方医学では「盗汗」と呼んで多汗症として重要視します。それぞれの不眠・動悸・めまい・ふらつきを伴う場合、のどの乾燥、乾咳、足のうら、手のひらの熱感を伴う場合、目がかすむ、ふらつく、足腰がだるい、微熱などの多汗症の症状におうじて漢方医学では、薬が処方されます。
脂肪体質や化膿体質の人が、「脂汗」をかきやすく、なんら多汗症ではそのこと自体はありません。暑くもないのに「ヒヤッ」としたり、「ドキッ」としたりするときに出る冷や汗のことを「冷汗」といい、これも多汗症ではなく、その人の体質です。臭い汗のことをすべてわきがだと言う人も居ますが、ソレは間違いなのです。